怪奇大作戦「京都買います」
仲間たちとの新年会的な飲み会で遅くなってしまい、昨日は更新できなかった。
いかんいかん。
今日のニュースで、特撮作品の脚本を書いていた上原正三さんが亡くなったと記事になっていた。
ウルトラQなど、昔の特撮作品は大人も考えさせられるような内容のものが多かったとのことで、ぜひ見てみたいと思っているのだが、なかなか機会もなく。
記事を読んでいて、「怪奇大作戦」の脚本も書かれていたとのことで、以前に見た「怪奇大作戦」の「京都買います」という回が無性に気になって、今日ネットで久々に見ていた。
(数年前にBSでリメイク作品を放送していて、その際にオリジナル版を数本見て以来)
改めて見て、すんごい作品だなと。
仏像を愛する女性が登場するのだが、狂気と哀愁を纏っている。変わっていく古都・京都の姿を悲しみ、若者たちから京都を「買おう」とする。
詳しいストーリーは、ぜひ動画でご覧いただきたい。(24分)
動画を見てられない人へ、ざっくりあらすじはこちら。
最近読んだ本(建築の本と白洲正子のエッセイ)で、京都タワーの景観について、作られた当時は批判的な意見が多かったと読んだ。
私にとっては生まれた時からあるものを疑う余地もなく、そんなもんだと思っているので、タワーへの批判は正直ピンときていない。
ただ、「京都買います」を改めて見て、古くからある文化や景観の急激な変化を受け入れられない人が、その当時いたのだと実感した。
ストーリーでは国宝の仏像が姿を消す…というSFエピソードに「ええーっ!?」と思ってしまうが、「京都なんて売っても構わない」という署名を集めたというのは現実味がある。
この作品は最高傑作と評されており、古い作品とはいえ、今でも古びず見ていられる。
実相寺昭雄監督作品で、登場人物の哀しみ、複雑な心情がしっかりと伝わってくる。
それにしても、
牧…すごくいい男。好き。
また、かなりたくさんの京都の寺でロケしていて、どの寺か考えながら見てみるのも楽しい。
是非。