炎天下、明治天皇陵へ
今年はお盆に夏休みをとり、パートナーとともに実家へ。
パートナーは歴史好きだがあまり京都には行ったことはなかったようで、彼の希望を聞きつつ私がプランニングして3日間京都を歩き回った。
私としてはどこも一度は立ち寄ったことのある場所ばかりだったのだけど、「坂の上の雲」好きの彼が興味を持つであろうと日程に食い込ませた明治天皇陵だけは初めて参拝した。
いつもJRで近くを通り過ぎたり、Googlemapで見てはいたものの、実際に行くと結構大変。
山の中にあるのに、さらに長い階段を上った先に御陵がある。
その前に、城南宮や伏見の幕末史跡、酒蔵、乃木神社と廻ってクタクタだったのに、この石段はなかなかのもの。芝の愛宕神社の石段よりかは長い…!
ただ、登りやすい階段だったので、休み休み行けば頂上にたどり着けた。
荘厳で整えられた御陵。
古墳を含め、天皇陵はいくつか参拝しているが、近代的な御陵は初めて。
神明鳥居が3つ並び、その奥に石積みの円墳のようなものが見える。
暑い日差しの下で手を合わせ拝み、後ろを振り向くと宇治の街が見下ろせる。
ふと、古事記のこの歌を思い出す。
千葉の 葛野を見れば
百千足る家庭も見ゆ 国の秀も見ゆ
天皇は高い場所から国人や領土が栄えていることを確かめる。
地元が大帝と呼ばれた明治天皇に見守られているということはなかなかに誇らしい。
すこし少し話は変わるが、下記は昭和8年ごろの京都観光地図。観光日程も掲載されているのだけど、当時の明治天皇への敬意が表れていておもしろい。