今日もお茶がうまし〜まいにちのきろく〜

歴史とか日本文化とか散歩とかデザインとかが好きな人妻が日常を見たらこうなる。Everyday is a special day!

三国志展へ

週末は歴史好き仲間たちと三国志展へ。

仲間内でも三国志愛で知られるSさんを案内役に、あれやこれや言いながら博物館を巡ったのだった。
Sさんは三国志好き界隈では有名な方らしく、案内もほどよく素敵で!!!
この展覧会も4回目とのことでした。たくさんんの方を三国志の世界へ導いているとのこと。

かくいう私は三国志はまったく詳しくなく。
映画「レッドクリフ」をみたくらいで三国志推し勢の会話についていけるはずもない。
人物を覚えるとか、戦いの名場面を知るだとか、そういう類は一切学ばない中で三国志展に突入したわけですが、それでも楽しめたのは、やはり大河流域に興った文明の偉大さに圧倒されたからかもしれない。

日本の2〜3世紀とは比べ物にならない造形物の数々。造形の背景に大きな思想があることさえ容易に伝わってくる。三国志として見たというより、中国古代史を目の当たりにしたと言ってもいい。

それに、今回の見どころである曹操高陵の再現展示。
墓内の規模を示す幾何学の柱は、広々としている空間に、実際の石積みの高さまで想像をさせる。人間の脳の再現能力は曹操の墓内にまで入り込むことができる可能性も持っていることに驚きを感じた。

展示の一番最後に小さな石が置かれていた。
そして隣に、この展示を締めくくるコピーがパネルに記されていた。
その時はこのコピーの意味が分からなかったのだけれども、その後みなで中華を食べ、飲みながら話している中で、そのコピーの深さについて話題になった。

歴史として学び、漫画やゲームのコンテンツとしても現代人を楽しませる三国志

その三国志の出来事をたった一文で刻んだ小さな石。最後のガラスケースに置かれていたのは世界一短い『三国志』なのだった。