「我」のある文章
久々に白洲正子の本を開いているのだけど、本当に独特な感性で書かれた文章だなと思う。
歴史などについて書かれる文章は、裏付けなり、それなりの理由が説明できる内容であるものだけれど、白洲正子の文章はもっと自由。
実際に自分で見、感じた情景から感じたことを信じ、通説をも覆す。
もちろんそれが歴史上の真実でなくても、自分が感じた真実がすべて。
ただ、決してエゴではないところに安心感を持って読み進めることができる。
世の流れ、当時の観光ブームとは一線を画し、自分が見たいもの、行きたいところを足の赴くまま進む。
とにかく「我」があって気持ちいい。
最近は本を読む体力すら減ってきているけど、正子さんに刺激をもらいたいと思う。